WindowsコンテナとVisual StudioでASP.NET

開発
David MarkによるPixabayからの画像

※この記事にはプロモーションが含まれています。

Visual Stuidoを利用すると、アプリケーション(.NET、ASP.NET、およびASP.NET Core)をコンテナ化してビルド、デバッグ、実行を簡単に実行することができます。
今回は、前回の環境を用いて、ASP.NET アプリケーションプロジェクトをコンテナ内で実行してみます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

準備

下記、コンポーネントが必要です。

  • Docker Desktop for Windows
  • Visual Studio 2019(Web開発ワークロード)

プロジェクト作成

新規作成

新しいプロジェクトの作成で、ASP.NET Webアプリケーション(.NET Framework)を選択します。プロジェクトのテンプレート選択時に、詳細設定でDockerのサポートにチェックを入れて、作成ボタンを押します。

既存プロジェクトに後からDocker対応を追加する

既に作成済みのプロジェクトをDocker対応させたい場合、ソリューションエクスプローラーのプロジェクト名を右クリックし、追加Dockerサポートを選択します。

実行

デバッグモジュール実行

画面上部のDockerボタンを押すことで、ビルド→コンテナ起動→コンテナへのファイルコピー→アプリ起動を実行してくれ、大変便利です。

アプリ表示時のIPアドレスは、コンテナにアタッチしてipconfigすれば、コンテナのIPであることが分かります。このIPは、Debug/Release毎に変化するようです。
また、ブレークポイントもローカル開発時と同じ操作感で使用でき、指定のポイントでコードを停止させることができます。

転送されたデバッグモジュール配置はこんな感じになっています。

PS C:\inetpub\wwwroot> ls


    Directory: C:\inetpub\wwwroot


Mode                LastWriteTime         Length Name
----                -------------         ------ ----
d-----       10/26/2020  10:08 PM                App_Data
d-----       10/26/2020  10:08 PM                App_Start
d-----       10/26/2020  10:10 PM                bin
d-----       10/26/2020  10:08 PM                Content
d-----       10/26/2020  10:08 PM                Controllers
d-----       10/26/2020  10:08 PM                fonts
d-----       10/26/2020  10:08 PM                Models
d-----       10/26/2020  10:08 PM                obj
d-----       10/26/2020  10:08 PM                Properties
d-----       10/26/2020  10:08 PM                Scripts
d-----       10/26/2020  10:08 PM                Views
-a----       10/26/2020  10:08 PM             46 .dockerignore
-a----       10/26/2020  10:08 PM            389 Dockerfile
-a----       10/26/2020  10:08 PM          32038 favicon.ico
-a----       10/26/2020  10:08 PM            107 Global.asax
-a----       10/26/2020  10:08 PM            594 Global.asax.cs
-a----       10/26/2020  10:08 PM           1704 packages.config
-a----       10/26/2020  10:08 PM           3118 Web.config
-a----       10/26/2020  10:08 PM           1334 Web.Debug.config
-a----       10/26/2020  10:08 PM           1395 Web.Release.config
-a----       10/26/2020  10:08 PM          14062 WebApplication1.csproj
-a----       10/26/2020  10:08 PM           1564 WebApplication1.csproj.user

リリースモジュールの実行

リリースモジュールの動作確認は、デバッグ時と同じく、Releaseに切り替えてのDockerボタンが早いです。
“リモートサーバーが停止しました”エラーが出ますが、デバッガがアタッチ出来なかったためで無視します。ビルド→コンテナ起動→コンテナへのファイルコピーまで行ってくれます。
ビルドエラーが出た場合、プロジェクトのコンテナを停止もしくは削除して、再度Dockerボタンを押下してみてください。

Release版のアプリを起動するには、コンテナのポート番号を確認し、ブラウザに入力すれば起動します。今回の場合、http://localhost:56864で表示可能です。ポート番号はビルドの度に変更されます。

転送されたデバッグモジュール配置はこんな感じです。

PS C:\inetpub\wwwroot> ls


    Directory: C:\inetpub\wwwroot


Mode                LastWriteTime         Length Name
----                -------------         ------ ----
d-----       10/26/2020  10:27 PM                bin
d-----       10/26/2020  10:27 PM                Content
d-----       10/26/2020  10:27 PM                fonts
d-----       10/26/2020  10:27 PM                Scripts
d-----       10/26/2020  10:27 PM                Views
-a----       10/26/2020  10:08 PM          32038 favicon.ico
-a----       10/26/2020  10:08 PM            107 Global.asax
-a----       10/26/2020  10:27 PM           3161 Web.config

まとめ

コンテナを用いれば、ホスト環境にIISや他のモジュールを追加する必要なく、開発・デバッグ・実行を試してみることができます。Windowsでは、Docker DesktopとVisual Studio 2019があれば、簡単にその環境を手に入れることができます。もちろん、Linuxコンテナでの開発でも同様です。
これで、開発作業をより快適にしていきましょう。

以上、WindowsコンテナとVisual StudioでASP.NETの開発について紹介しました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
開発
Tech WalkIt

コメント

  1. […] 前回は、Visual Studioを用いたASP.NETアプリケーションのコンテナ開発を実行しました。ASP.NET Coreにおいても、同様にビルド、デバッグ、実行を簡単に実行することができます。今回は、引き続き前回の環境を用いて、ASP.NET Coreのプロジェクトのコンテナ開発について紹介します。 […]