無料RPA最有力!Power Automate Desktopを使って自動化

PowerAutomateDesktop開発
Mudassar IqbalによるPixabayからの画像

※この記事にはプロモーションが含まれています。

2021/3/2にマイクロソフトから、デスクトップRPA用ツールPower Automate DesktopをWindows 10ユーザーに対して、無料リリースするとの発表がありました。今回は、Power Automate Desktopの使い方を紹介します。

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概要

マイクロソフト社は、Microsoft Power Automate Desktopを無料で使用可能にすることを発表(Automate tasks with Power Automate Desktop for Windows 10—no additional cost)しました。これまで、Power Automate Desktopを使用するには、有償ライセンスが必要でしたが、これからはWindows 10ユーザーは無料で使用できることになります。

ただし、Power Automate DesktopとPower Automateフロー等と連携するには別途ライセンスが必要です。

Power Automate Desktopとは

Power Automate Desktopは2020年9月から提供されており、デスクトップアプリやブラウザーの操作を記録して自動的に実行することができる機能を持っています。記録は、クリックやキーインプットといったアクションを視覚的に操作してフローを作っていくことで、プログラミングを知らないユーザーでも簡単に行えます。

アプリでよく実行するフローを一度記録しておけば、毎回自動的に処理してくれるので作業効率がぐっと上がります。

Power Automateがデータのつながりを重視するのに対し、Power Automate DesktopはUI操作での効率化に重きを置いている感じです。

Power Automate Desktopの機能

Power Automate Desktopは標準で30種類以上のアクションが登録されています。ExcelやOutlookといったマイクロソフト系アプリやブラウザー、ファイルの圧縮や暗号化、AzureやAWS等クラウド系の操作も含まれており、フローチャートを作る感じで多彩なフローを生成することができます。

Webコンテンツ読み込みやプロセス起動等の待機系アクションも充実しており、実作業で重宝しそうです。

また、”Webレコーダー”、”デスクトップレコーダー”という機能を備えており、ブラウザやアプリの操作の流れを全部記録してくれます。レコードした結果をもとに、フローを編集してもいいかもしれません。

Power Automate Desktopを使ってみる

準備

使用するには、下記が必要です。

  • マイクロソフトアカウント(フリー版で可)

公式サイトからセットアップをダウンロードします。

セットアップモジュールを起動し、Windows 10にインストールします。

ウェブブラウザーを操作させたい場合は、Chrome、EdgeもしくはFireFoxの拡張機能をインストールします。

Power Automate Desktop起動時にマイクロソフトアカウント認証すれば、使用可能になります。

サンプル

ここでは、ヤフーの最上位ニュースタイトルをテキストファイルに書き出すフローを作成してみます。

まず、新しいフローボタンをクリックし、任意の名前を付けます。

次に、[フローコントロール]-[コメント]をMainタブにドラッグアンドドロップ(以後D&D)し、このフローが何をするものかの任意のコメントをつけておきます。

[Webオートメーション]-[Webフォーム入力]-[新しいMicrosoft Edgeを起動する]をD&Dし、初期URLに”https://www.yahoo.co.jp”を指定します。ここでは、拡張機能をインストールしたブラウザを選択します。

対象のブラウザでyahooサイトを開いておき、ページロードを待つために[遅延]-[Webページのコンテンツを待機します]をD&Dし、[UI要素]-[新しいUI要素を追加]をクリックします。別ブラウザで、ページがロードされたことを認識する指標(ここでは”トピックス一覧”タグ)の上にホバーすると赤枠が出てくるので、Ctrlキー+マウスの左クリックを押下します。ボックスに要素が追加されるので、その要素を選択して[完了]ボタンをクリックします。

トピックスタイトルを取得するため、[Webオートメーション]-[webデータの抽出]-[Webページからデータを抽出する]をD&Dし、yahooブラウザの見出し上で赤枠が出たら右クリックし、[要素の値を抽出]-[テキスト]を選択、[終了]ボタンをクリックします。

取得した文字列をファイルに書き込むために、[ファイル]-[テキストをファイルに書き込みます]をD&Dし、ファイルパスの入力と、”書き込むテキスト”に”DataFromWebPage”を選択して、[保存]ボタンをクリックします。

最後に、[Webオートメーション]-[Webフォーム入力]-[Webブラウザーを閉じる]をD&Dします。

完成すると、下記の様なフローが出来上がります。

実行すると、ブラウザが起動してYahooのホームページが開き、指定のファイルに記事タイトルが書きこまれます。

まとめ

Power Automate Desktopを使用することで、アプリやブラウザなどUIを持つ作業の自動化が簡単に可能です。連携アプリや制御項目も豊富にあり、結構難しい待ち合わせの同期処理もこなしてくれます。

定型の作業は出来る限り自動化ツールに任せて、新しい価値の作業に移行していきたいものですね。

作業の自動化については、PowerAutomateDesktopでCSVをデータベースにも参考にしてみてください。

以上、無料になったPower Automate Desktopの使い方の紹介でした。

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