動画を無料で高画質化！アップコンバートに挑戦

開発

2022.02.05

古い動画の画質を上げたくなり、無料でアップコンバートできないかを試してみました。アップコンバートの方法を紹介します。

はじめに

有償版ソフトでのアップコンバートは多々ありますが、体験期間が短いとかウォーターマークが挿入されるなどありますので、無料ツールを探してみました。

今回利用するのは、以下の2つのツールです。

動画を一旦紙芝居の様に画像に分解し、画像を高解像度化した後、再度音声とともに画像を動画に戻します。

DeepFaceLabは、ここの”Releases“というセクションからダウンロードします。今回は、DirectX12と書いてあるファイルを選択しました。exeを実行して、任意のフォルダに解凍すればOKです。

空きストレージ容量が、変換する動画サイズに応じて、十分大きいディスク(ex. 1TB)に配置してください。

waifu2x-caffeは、ここの”Assets“セクションからzipファイルをダウンロードします。zipを任意のフォルダに解凍すれば、準備完了です。

まず、DeepFaceLabを解凍したフォルダのサブフォルダDeepFaceLab_xxxx\workspaceを開きます。中にある下記4ファイル・フォルダは不要なので削除します。data_dstフォルダは残します。

そして、このworkspaceフォルダ内に変換する動画ファイルをコピーし、ファイル名をdata_dstに変更します。このファイル名は本作業において固定です。

対象拡張子は、mp4・AVI・movあたりで、他は不明です。

次に、DeepFaceLab解凍フォルダにある、下記ファイルを実行して動画を画像に分解します。

何か質問された場合は、リターンキーを押してください。デフォルトで実行します。

生成された画像は、workspace\data_dstフォルダ内に格納されます。

次に、waifu2x-caffe解凍フォルダにある、下記ファイルを起動します。

最低限設定するパラメーターは、以下の通りです。その他は任意です。処理速度設定は、大きくすると処理速度が向上しますが、エラーになる場合もあるので環境に合わせて調節してください。

用意が出来たら、実行ボタンをクリックします。拡大画像は、DeepFaceLab_xxxx\workspace\data_dst(UpPhoto)….フォルダに格納されます。

まず、拡大画像が格納されているdata_dst(UpPhoto)…フォルダの名前をmergedに変更します。そして、mergedフォルダをworkspace\data_dstフォルダ内に移動します。

data_dstと名付けた元動画ファイルも必要なので、触らずに格納しておいてください。

最後に、DeepFaceLab解凍フォルダにある、下記ファイルを変換したい動画フォーマットに合わせていづれかを選択し実行します。

何か質問された場合は、リターンキーを押してください。デフォルトで実行します。

完成した動画ファイルは、workspaceフォルダ内にresultというファイル名で出力されます。

参考までに、サンプル動画をFHD動画に変換した時の処理時間とストレージ容量を記載します。