発表から1年半が経過し、遂に.NET 5.0が2020/11/10に正式リリースされました。
クロスプラットフォーム対応フレームワークで、.NET Core 3.0の後継バージョンです。
.NET 5.0について、簡単に紹介します。
.NET 5.0について
.NET 5.0は、.NET Frameworkを吸収した.NET Coreの後継で、.NET FrameworkやXamarin等を1つの製品体系にまとめなおす第一弾のプロダクトです。主な変更点は以下です。
- サポートに、X86やX64、MacOS/Linuxに加え、Armが登場
- 言語系としては、C# 9.0、ASP.NET Core、EF CoreおよびF# 5がリリース
- ランタイムやコンパイラパフォーマンスも向上
LTS版となる.NET 6.0は2022/11月リリースが予定されており、.NET 5.0のサポートはそのリリースの3ヶ月後までとなっています。XamarinやMonoの統合も.NET 6.0で対応予定です。
.NET 5.0の変更点詳細は、公式ブログに記載されています。
.NET Frameworkについては、4.8から新規機能の追加は行われていません。
なお、Visual Studio CodeのC#拡張機能は、.NET 5.0およびC# 9.0に対応済みです。
また、公式のDockerイメージは、.NET 5.0対応されていました。
.NET 5.0モジュール
.NET 5.0のランタイムおよびSDKは、.NETサイトからダウンロードできます。
Windows用SDKのインストーラーは、140MB程度です。
セットアップは簡単に完了します。
Visual Studio 2019
.NET 5.0に対応させるため、Visual Studio 2019に対してもアップデートモジュール16.8.0が公開されました。SDKインストール時にも注意事項の記載がありましたが、Visual Studioで.NET 5.0を利用する際には、この16.8以降が必要です。モジュールは、3GB超と表示されていますが…
適用時の.NET Frameworkと.NET Coreプロジェクトのサポート状況は、以下の様に.NET Coreで.NET 5.0が表示されています。
まとめ
.NET 5.0は今後の.NETの統合の第一歩です。今のうちからマイクロソフトの流儀に慣れておいて、.NET 6.0でリリースされてくるであろう、.NET MAUIやM1チップサポート時にスムーズに移行できるように使いこなしておきたいと思います。
以上、.NET 5.0の紹介でした。
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