サイバーエージェントがプログラミング能力検定を開始します。プログラミング教育が本格化するこれからを見据え、学生の情報処理技術の底上げが期待されます。
今回は、この検定の概要について紹介します。
はじめに
プログラミング能力検定は、小学・中学・高校生を対象に基礎知識を測定するための試験です。
サイバーエージェントが子会社と設立した、プログラミング総合研究所(東京都豊島区)を運営主体とする検定で、第一回が実施されます。
プログラム教育の必修化などで、教育機関から目標設定や評価のための尺度が欲しいとの要望にこたえる形で設立されました。
受験メリットとして、プログラミング概念毎の得意・不得意を客観的に測り後の学習に活かす、としており、合格証明書はプログラミングスキルの証明として利用可能とのことです。
試験実施要項
試験内容・受験料
試験内容等については、以下の様に告知されています。
- 小学校でのプログラミング教育の必修化に対応
- 2022年度より高校にて必修化される「情報Ⅰ」のプログラミングに関する領域に対応
- 2024年度の大学入試共通テストから必修となる情報科目としてのプログラミングへの対策試験となることを目指す
レベル | 出題タイプ | 出題範囲 | 合格ライン(%) | 試験時間(分) | 受験料(円) |
6 | テキスト形式 | WebAPI,探索 | 80 | 60 | 8700 |
5 | テキスト形式 | データ型,文字列処理, 関数,リスト | 70 | 50 | 6500 |
4 | ビジュアル形式 | 関数,リスト | 60 | 40 | 5400 |
3 | ビジュアル形式 | 論理演算子,変数 | 60 | 40 | 4300 |
2 | ビジュアル形式 | 不等号,座標,乱数 | 60 | 40 | 3200 |
1 | ビジュアル形式 | 順次処理,条件分岐,繰り返し, 並列処理,角度 | 60 | 40 | 2100 |
出題タイプについて詳細は書かれていませんが、テキストは一般的な文章でのテスト様式、ビジュアル型はScratchの様なプログラミングツールにての出題になるのでは、と予想されます。
なお、2021年5月までの期間は受験料無料です。
スケジュール・試験会場
現在公開されているスケジュールは、以下の通りです。
- 第一回検定
- 申込期間 2020/11/02(月)~30(月)
- 実施期間 2020/12/07(月)~13(日)
- 第二回検定
- 実施期間 2021/03予定
申し込みは、各試験会場にて受け付けます。2020/11/16日現在、1192会場がエントリされています。
出題形式
Web形式で行います。
サンプルとして、下記の様な出題例が2つ掲載されています。
- 例題動画と同じ動きをするためのフローを4つの中から選択する
- 例題動画と同じ動きをするためのフローをScratch形式で組み立てる
まとめ
どの様な出題になるのか、合格証書はどの程度効力を発揮するか等未知数な部分は多いですが、受験や授業単位に限らず、情報系スキル向上に繋がれば将来の産業も活気づくのではないかと期待できます。
この施策をきっかけにして、GAFAもうらやむ人材が輩出されるとうれしいですね。
以上、サイバーエージェントによるプログラミング能力検定についてでした。
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